ハンモックが破れた!(プチ波乱万丈編)

「じじ、じ~~~」

私は若いころからタバコが大好きで長年楽しんできたのだが、部屋も汚れるし、何より嫁さんが本気で嫌がるので昨年ケント9mgからのプルームテック経由で今年の春から完全VAPERになりました。

そして禁煙日数と体重増加の相関グラフがこれ以上ないサンプルのごとく上昇し、洋服が小さくなったり、メガネが窮屈になったりして瞬く間に10kgアップ!!

そんな折にハンモックに寝ころんだら、「じじ、じ~~~」テント地が裂ける音と共に、私の体はこんにゃくが袋から出るようにベランダの人工芝の上に絞りだされたのだ。
破れた本当の原因は体重増加による破れではなく、昨年、一昨年と夏の間、雨が降ってもそのまま野ざらしだったため、キャンバス地の部分が老朽化して破れやすくなっていたのです。
アウトドア製品なのにこれ、不良品じゃないの?なんて呟きながらネットで検索を試みる。
「・・・無い。」
私が7~8年前の夏の終わりに西友の売り尽くし売場で購入した時、帰宅してお得だったかどうかを確認するためにセコく検索した際は、同等品が山のように出ていてかなり安く買えて満足したのを覚えている。しかし今日現在、この自立式のハンモックは、どんなに探しても売られていないのだ。

破けた

そのものズバリというよりも、寝転がる部分がメッシュとテント生地の組み合わせになったものが一切存在しないのだ。
恐らく、このタイプは、帆布部の脆弱性という不具合が露見して、もう生産されなくなったと推測するのが妥当だろう。
しかしながら、このタイプのハンモックのクレームや、同じように破れて修理したという記事さえも見つからない。謎だ。

哀れにも破損したハンモックを、安心して私の体重を預けられる強度に修理するにはどんな方法があるのか。
工業ミシンを所有している修理業者さんに持っていけば、きっと伸びのない生地をサンドイッチにして縫い合わせてくれるだろう。
その修理代をいくらで見積もるか。人件費プラス材料費、そこに利益を乗っけたら最低5000円は下らないでしょうね。

取り急ぎ送料込み1000円強で新品ハンモックを見つけたので、嫁さんの為に購入。
そして今回も自力でリーズナブルにどこまで行けるかやってみた

横方向に裂けるということは、縦糸が弱いということ。

まずは百均商品2点(216円)でどこまで行けるかに挑戦。
万能ベルトと万能ボンド。万能なネーミングだ。

裂けた4コマ

裂けた部分をずれない様に裏側から養生テープで固定。接着剤の漏れ止めの効果も。

osklen袋

スニーカーにおまけで付いていたキャンバス地の靴袋を補強に使ってみる。

靴袋4コマ

靴袋の縫い目を展開。布の大きさをマジックで囲み、内側全体に万能ボンドを塗って伸ばす。
ボンドを塗ったところを指で触ってみて乾き始めてきたタイミングで圧着(良く押し付ける)する。

万能ベルト

靴袋の裏側の補強を行う。
百均で購入した万能ベルトと同素材で幅の広いベルトの余りが2本(40cm、50cm)ほど自宅にあったので、裂けのきつい部分はこちらの幅広ベルトを貼り付ける。カットしたベルトは切り口がほつれない様にライターで炙っておく。

万能ベルト2

横方向を貼り終わったら縦方向に等間隔で万能ベルトを接着して補強する。
裏の靴袋側にも同様に縦方向に接着する。
表側を貼り終わったところで百均で調達した万能ボンド30gが終了。まだしばらく使うのでヨドバシドットコムでG17(170g 438円)を購入。

出来たー!・・・が?

一旦完成

じっくり48時間乾燥してスタンドにセット!
そっと乗ってみる。ゆっくりと体重の乗せていく。
「じっ、じっ、じっ」
やっべ~。また破けるわ、これ。
落胆している暇はない。さあ、次はどうする?

テント持ち出し

縦横方向に万能ベルトを接着しただけでは弱かった。
テント地の部分は斜め方向にも伸びが及ばない状態に持っていかなければならない。
靴袋だけでは斜め方向への強度は無い。さて、どうするか。
粗大ごみ予定のキャンプ用テントが北側のベランダに数年放置されていることを思い出した。

第2ステップ

テント生地4コマ

今回は破れそうな危険な音こそしたが、実際には未だ破れは目視で確認はされていない。
目論見としてはこの丈夫なテント生地を帆布部分全体に裏表で接着して、既に補強したものと合わせて強度を出そうと考えた。

ジャ~ン!

テント生地完成

48時間待ち、満を持してセット。

あっちゃ~、からの第3ステップ

はがれとる

ありゃりゃ、ところどころ剥がれているではあーりませんか!
あ、この生地、もしかしたらブルーシートのお友達?そう、ブルーシートはポリエチレンという樹脂で出来ており、通常の接着剤ではくっつかない代物です。やってもうた。
せっかくG17を大判振る舞いで使ったのに、少し力を入れて引っ張ると剥がれてきます。
ここまで来たら引き下がれません。最終手段のタコ糸手縫い作戦です。

タコ糸縫い

まずは回りをかがり、マジックで縦方向への縫うべき線を書き込みます。

タコ糸縫い2

縫い方はレザークラフトなどで用いる平縫いです。レザークラフトではその場で裏と表から交互に糸を通していきますが、距離が長いので並縫いで終点まで行ったら同じ穴を使って折り返してくる要領です。
あちこちに万能ベルト(ラッシングベルト)が接着してあり、硬くて針が入りにくい(汗)その場合は目打ちを使ってあらかじめ貫通穴を作ってから針を通していきます。

タコ糸縫い3

縫う場所の下にあらかじめカッターマットを敷いておき、下から上に針を通す時は場所を決めたらその周りを上から抑えるようにして針を通します。なかなか抜けない時だけペンチで引っ張ります。
並縫いの往復なので復路(帰り道)は比較的楽です。往きの穴が既に開いているのでそこに針を通していきます。上から下は金属製の指ぬきを使うとスッと通ります。

タコ糸縫い4

縦方向の縫い目が途中で切れているのは、スチールのバーを入れるスペースがあって一緒に縫えないから。
最初に破れたのがこのスペースの上下だったので、結構バーぎりぎりまで縫い込みました。

長い道のりだった

完成図

毎日ちょっとずつ進めて約1週間。やっと完成です。
今度は頑丈に仕上がりました!
ちなみに最終的な材料代は
百均の万能ベルト、万能ボンド、刺繍針、タコ糸、ヨドバシのG17ボンドで915円でした。
人件費は入れないよん。

オマケ

amazonハンモック
参考まで、amazonで購入したハンモック。
作業に興味のない人は、ネットでポチで翌日届きます。
※この商品は元々屋外の木と木をつないで使うものでそれはもう良く伸びます。
私が寝るとお尻が床に当たります(-_-;)。

ハンモックが破れた!(プチ波乱万丈編)

「じじ、じ~~~」

私は若いころからタバコが大好きで長年楽しんできたのだが、部屋も汚れるし、何より嫁さんが本気で嫌がるので昨年ケント9mgからのプルームテック経由で今年の春から完全VAPERになりました。

そして禁煙日数と体重増加の相関グラフがこれ以上ないサンプルのごとく上昇し、洋服が小さくなったり、メガネが窮屈になったりして瞬く間に10kgアップ!!

そんな折にハンモックに寝ころんだら、「じじ、じ~~~」テント地が裂ける音と共に、私の体はこんにゃくが袋から出るようにベランダの人工芝の上に絞りだされたのだ。
破れた本当の原因は体重増加による破れではなく、昨年、一昨年と夏の間、雨が降ってもそのまま野ざらしだったため、キャンバス地の部分が老朽化して破れやすくなっていたのです。
アウトドア製品なのにこれ、不良品じゃないの?なんて呟きながらネットで検索を試みる。
「・・・無い。」
私が7~8年前の夏の終わりに西友の売り尽くし売場で購入した時、帰宅してお得だったかどうかを確認するためにセコく検索した際は、同等品が山のように出ていてかなり安く買えて満足したのを覚えている。しかし今日現在、この自立式のハンモックは、どんなに探しても売られていないのだ。

破けた

そのものズバリというよりも、寝転がる部分がメッシュとテント生地の組み合わせになったものが一切存在しないのだ。
恐らく、このタイプは、帆布部の脆弱性という不具合が露見して、もう生産されなくなったと推測するのが妥当だろう。
しかしながら、このタイプのハンモックのクレームや、同じように破れて修理したという記事さえも見つからない。謎だ。

哀れにも破損したハンモックを、安心して私の体重を預けられる強度に修理するにはどんな方法があるのか。
工業ミシンを所有している修理業者さんに持っていけば、きっと伸びのない生地をサンドイッチにして縫い合わせてくれるだろう。
その修理代をいくらで見積もるか。人件費プラス材料費、そこに利益を乗っけたら最低5000円は下らないでしょうね。

取り急ぎ送料込み1000円強で新品ハンモックを見つけたので、嫁さんの為に購入。
そして今回も自力でリーズナブルにどこまで行けるかやってみた

横方向に裂けるということは、縦糸が弱いということ。

まずは百均商品2点(216円)でどこまで行けるかに挑戦。
万能ベルトと万能ボンド。万能なネーミングだ。

裂けた4コマ

裂けた部分をずれない様に裏側から養生テープで固定。接着剤の漏れ止めの効果も。

osklen袋

スニーカーにおまけで付いていたキャンバス地の靴袋を補強に使ってみる。

靴袋4コマ

靴袋の縫い目を展開。布の大きさをマジックで囲み、内側全体に万能ボンドを塗って伸ばす。
ボンドを塗ったところを指で触ってみて乾き始めてきたタイミングで圧着(良く押し付ける)する。

万能ベルト

靴袋の裏側の補強を行う。
百均で購入した万能ベルトと同素材で幅の広いベルトの余りが2本(40cm、50cm)ほど自宅にあったので、裂けのきつい部分はこちらの幅広ベルトを貼り付ける。カットしたベルトは切り口がほつれない様にライターで炙っておく。

万能ベルト2

横方向を貼り終わったら縦方向に等間隔で万能ベルトを接着して補強する。
裏の靴袋側にも同様に縦方向に接着する。
表側を貼り終わったところで百均で調達した万能ボンド30gが終了。まだしばらく使うのでヨドバシドットコムでG17(170g 438円)を購入。

出来たー!・・・が?

一旦完成

じっくり48時間乾燥してスタンドにセット!
そっと乗ってみる。ゆっくりと体重の乗せていく。
「じっ、じっ、じっ」
やっべ~。また破けるわ、これ。
落胆している暇はない。さあ、次はどうする?

テント持ち出し

縦横方向に万能ベルトを接着しただけでは弱かった。
テント地の部分は斜め方向にも伸びが及ばない状態に持っていかなければならない。
靴袋だけでは斜め方向への強度は無い。さて、どうするか。
粗大ごみ予定のキャンプ用テントが北側のベランダに数年放置されていることを思い出した。

第2ステップ

テント生地4コマ

今回は破れそうな危険な音こそしたが、実際には未だ破れは目視で確認はされていない。
目論見としてはこの丈夫なテント生地を帆布部分全体に裏表で接着して、既に補強したものと合わせて強度を出そうと考えた。

ジャ~ン!

テント生地完成

48時間待ち、満を持してセット。

あっちゃ~、からの第3ステップ

はがれとる

ありゃりゃ、ところどころ剥がれているではあーりませんか!
あ、この生地、もしかしたらブルーシートのお友達?そう、ブルーシートはポリエチレンという樹脂で出来ており、通常の接着剤ではくっつかない代物です。やってもうた。
せっかくG17を大判振る舞いで使ったのに、少し力を入れて引っ張ると剥がれてきます。
ここまで来たら引き下がれません。最終手段のタコ糸手縫い作戦です。

タコ糸縫い

まずは回りをかがり、マジックで縦方向への縫うべき線を書き込みます。

タコ糸縫い2

縫い方はレザークラフトなどで用いる平縫いです。レザークラフトではその場で裏と表から交互に糸を通していきますが、距離が長いので並縫いで終点まで行ったら同じ穴を使って折り返してくる要領です。
あちこちに万能ベルト(ラッシングベルト)が接着してあり、硬くて針が入りにくい(汗)その場合は目打ちを使ってあらかじめ貫通穴を作ってから針を通していきます。

タコ糸縫い3

縫う場所の下にあらかじめカッターマットを敷いておき、下から上に針を通す時は場所を決めたらその周りを上から抑えるようにして針を通します。なかなか抜けない時だけペンチで引っ張ります。
並縫いの往復なので復路(帰り道)は比較的楽です。往きの穴が既に開いているのでそこに針を通していきます。上から下は金属製の指ぬきを使うとスッと通ります。

タコ糸縫い4

縦方向の縫い目が途中で切れているのは、スチールのバーを入れるスペースがあって一緒に縫えないから。
最初に破れたのがこのスペースの上下だったので、結構バーぎりぎりまで縫い込みました。

長い道のりだった

完成図

毎日ちょっとずつ進めて約1週間。やっと完成です。
今度は頑丈に仕上がりました!
ちなみに最終的な材料代は
百均の万能ベルト、万能ボンド、刺繍針、タコ糸、ヨドバシのG17ボンドで915円でした。
人件費は入れないよん。

オマケ

amazonハンモック
参考まで、amazonで購入したハンモック。
作業に興味のない人は、ネットでポチで翌日届きます。
※この商品は元々屋外の木と木をつないで使うものでそれはもう良く伸びます。
私が寝るとお尻が床に当たります(-_-;)。

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